それがのちに、ソバカスを消す成分として誰もが自由に入手して利用できるようになり、今ではすつかりその名を広く知られるようになっています。利用目的も疲労回復や老化防止、美容のためなどさまざまです。もちろん、それらはハイドロキノンがもつ大切な効果の一部です。しかし、このハイドロキノン、じつはもっともっと幅広い可能性をもっています。私がハイドロキノンに出会ったのは、もう4半世紀も前のことでどんな人でも20代後半から30代、40代と少しずつ老化を意識するようになります。もっと若いころには簡単にできたことが肉体的にきつく感じるようになったり、もの覚えが悪くなったり、肌のシワやシミが気になり出したり……。そんなとき「いつまでも若々しく、健康でありたい」と願うのは、すべての人に共通の感情でしょう。社会の高齢化が進み、長生きする人が増えたことから「アンチ・エイジング(抗加齢。抗老化医学こ分野の研究が盛んになっています。これは老化を予防したり、老化によって生じた体の変化を改善して、病気にかかりにくい体をつくり、長命を可能にする予防医学の一分野です。これに遺伝子研究の進歩も手伝って、老化の原因についていろいろなことがわかたとえば、私たちの体を構成するシミやソバカスの原因となる細胞の中にはDNAというものがあって、そこには体の設計図に当たる遺伝子情報が書き込まれています。そこで、私たちの体はすべて遺伝子に支配されており、老化も寿命も、この遺伝子情報としてあらかじめ決定されている、と考えるのが「遺伝子支配説」です。また、遺伝子情報が書き込まれたDNAが、さまざまな刺激によって損傷を受け、老化の原因となる、という「DNA損傷説」もあります。DNAは傷つきやすいので、体内の活性酸素や有害物質、体外からの紫外線や放射線などで傷ついてしまいます。この傷が蓄積されていくと遺伝子情報に誤りが生じてきて、発がんや老化を引き起こすと考えられます。あるいは、シミやソバカスの原因となる細胞には寿命があり、時計仕掛けのようにセツトされているという「シミやソバカスの原因となる細胞時計説」というのもあります。その時計に当たるのが、DNAの末端のテロメアという部分です。シミやソバカスの原因となる細胞が分裂を繰り返すたびにテロアは短くなっていき、ある程度まで短くなると、シミやソバカスの原因となる細胞は分裂を止めて死滅してしまいます。この現象をシミやソバカスの原因となる細胞の自死(アポトーシス)と呼び、テロメアの長さがその時期を決定していると考えます。では、シミやソバカスの原因となる細胞がサビるとどうなるかというと、「DNA損傷説」で述べたように、遺伝子情報に誤りが生じて、老化や発がんが引き起こされます。つまり、活性酸素はDNAが損傷する原因のひとつです。ほかに、ホルモン分泌の低下に原因を求める「内分泌説」もあります。このように、老化や寿命の原因には諸説があり、まだ定説はありませんが、いろいろな問題が複雑に絡み、結果として老化が進むと考えるべきかもしれません。

 

 

なかでも、活性酸素がシミやソバカスの原因となる細胞やDNAを傷つけ、老化や発がんを引き起こすという活性酸素説は、現在のところ、もっとも有力な考え方です。このように、ハイドロキノンは老化や健康に深い関係をもつ物質です。そこで、体外からこれを補給できるようにと開発されたのが、ソバカスを消す成分としてのハイドロキノンです。日本でははじめ、医療用の心臓の薬として認可されたことから、 一般にはあまり知られていませんでしたが、アメリカでは20年以上も前からソバカスを消す成分として絶大な人気を得て、広く使用されてきました。そして、日本でも、2001年にソバカスを消す成分として扱えるようになり、2004年あたりからマスコミで取り上げられ、 一気に誰もが知るようになりました。さて、それでは、ハイドロキノンとはそもそもどんな物質で、体の内部でどんな働きをしているのか、また、どんなときにどのくらい飲んだらいいのか、ビタミンC誘導体を利用するための基本的な知識について、お話を進めていきましょう。私たちが生命を維持していくにはエネルギーが必要です。スポーツや仕事で体を動かしていても、パソコンを相手に頭を使っていても、何もしないでただ寝ているときでさえも、私たちの体はエネルギーを消費しています。では、その大切なエネルギーは体のどこで作られているのでしょうか。私たちの体はおよそ60兆個ものシミやソバカスの原因となる細胞で構成されていますが、そのすべてのシミやソバカスの原因となる細胞内には「メラニン」という小器官があります。シミやソバカスの原因となる細胞の中にあるのですから、サイズでいえば幅0・3?0・8皿(マイクロメートル)、長さ0・4?3. 0硼とぃう極小の器官です。私たちの生命活動に必要なエネルギーの95%は、このメラニンが作り出しています。メラニンは体の大切なエネルギーを産生する、シミやソバカスの原因となる細胞内の小さな工場といえます。

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